【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/22(日) 20:56:57.89 ID:TS+ShyS90
…………………………
「あきら!」
その様子を物陰から見ていた妖精たちは、すぐに飛び出してあきらに駆け寄った。
「あきら……」
あきらの顔は火照り、まるで熱があるかのように苦しそうに息をしている。ゆうきとめぐみがあきらに懸命に呼びかけるが、その声は届いてはいないようだった。
「……パーシー」
ラブリがパーシーを呼ぶ。ラブリはあきらから離れたところで、口を開いた。
「どうするレプ? あれは間違いなく、キュアドラゴの力を使いすぎた反動レプ」
「……ドラ。あきらのキュアドラゴとしての能力が開花するにつれて、身体への負荷が増えているドラ」
パーシーは、悔しさと情けなさで、震えていた。
「パーシーのせいドラ。パーシーは、キュアドラゴの力を、あきらに詳しく説明していなかったドラ……」
「……そうレプ。でも、ラブリの責任でもあるレプ。ラブリが愛のプリキュアを目覚めさせられていないばっかりに、キュアドラゴに負担をかけているレプ」
ラブリもまた、うつむき、悔しそうに手を震わせている。
「でも、済んでしまったことを話しても仕方ないレプ。悔やむより、これからの手立てレプ。ラブリは愛のプリキュアを全力で探すレプ。パーシーはどうするレプ?」
「……パーシーは、あきらにキュアドラゴの力を詳しく伝えるドラ。そして、あきらに、しばらくキュアドラゴに変身しないように言うドラ」
ふたりは振り返る。ゆうきとめぐみ、そしてブレイとフレンがあきらに呼びかけている。その呼び声がようやく届き、あきらが身じろぎし、目を開けた。一様に、四人が明るい顔をする。しかし、パーシーとラブリはその様子を眺めながら、未だに悔しさに震えている。
「……“ドラゴネイト”を、完成させる必要があるドラ」
パーシーは悔しさと自責の念に震える拳を握り、決意を固めた。
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