【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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48:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:05:02.31 ID:0m/dVbvg0
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 本来ならば電柱にあるはずのない邪悪な眼光がふたりを捉える。ウバイトールがプリキュアめがけて腕をふるう。

「くっ……」

 寸前のところで飛び上がり回避する。しかし直後、腕の先端から何かが伸びた。

「えっ!? で、電線!?」

「グリフ!」

 しまった、と思ったときにはもう遅かった。グリフは電線を足首に巻き付けられ、宙につり上げられてしまう。

「きゃああああああああああああああ!!」

 ウバイトールの邪悪な瞳が嗜虐的に歪む。はるか上方に振り上げられたグリフは、そのまま地面へと叩きつけられた。

「かはっ……」

 肺から空気が押し出される。一瞬の呼吸困難の後、ようやく空気を吸えたと思えばまた振り上げられる。

(だ、ダメ……)


「グリフ!」


 一陣の風が駆け抜けた。

「はぇ?」

 気づけば、グリフはユニコに抱えられ宙を舞っていた。風と間違えるくらいの速さで、ユニコはグリフのことをウバイトールから助けてくれたのだ。

「なに気の抜けた声を出してるのよ」

 ユニコはグリフをお姫様だっこしたまま、華麗に着地した。

「ごめん。ありがとう……」

「ううん。さ、行くわよ」

「うん!」

 助けられたままでは格好がつかない。ユニコの先導に乗るように、グリフも大地を蹴り飛ぶ。

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

「はぁあああああああああああ!!」

「とぉおおおおおおおおおおお!!」

 ユニコが上、グリフが下、それぞれ渾身の蹴りをウバイトールにたたき込む。



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