【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga sage]
2018/04/22(日) 20:43:16.27 ID:TS+ShyS90
四人がハラハラと見守る中、ゆうきは金槌を台に置くと、満足そうな顔をした。
「……よし」
「何がよしなんだろう」
そのユキナの言葉に、全面的に同意したい気分だった。ゆうきの作った本棚らしきものは、凄まじくななめに傾き、今にも倒れそうだが、なんとか自立している。使われている木材には今にも悲鳴を上げそうなほど曲がっているものもある。釘が飛び出している部分もある。
しかし当のゆうきは、それを見てもやはり満足そうだ。
「は、初めて自分ひとりで木工ができた……!」
「見てて悲しくなってきたわ」
「同じく」
「ほんとだねぇ」
「うぅ、ゆうき……」
あきらに至ってはゆうきを哀れむあまり涙を流している。
と――、
「わっ……わわわわわっ!!」
ゆうきの悲鳴が木工室中に響く。ゆうきの完成させたピサの斜塔よろしく傾いている本棚の、曲がっていた板の一部が外れたのだ。そしてそれを皮切りに、すべての木材が外れていく。
カランカランと音を立てて、本棚だった歪なカタチをした木材たちが、ゆうきの足下にすべて転がった。
「…………」
呆然とするゆうきに、めぐみたちは近づいて、無言で肩を叩いた。どんな言葉をかけていいのか、どんな顔をしていたらいいのか、わからなかった。
「……みんなぁ」
振り返ったゆうきは、今にも泣き出しそうな顔だった。
「そんな顔しないの。手伝ってあげるから、もう一度作り直しましょう」
「でも、みんなも、自分の作品の作業があるでしょ?」
「えっ。今日で木工の授業は最後だって先生が言ってたから、」
めぐみがが正直に答える。その隣ではあきらたちがめぐみの口を押さえようとしていたが、遅かった。
「私たちは全員、もうニス塗りも磨きも終えて提出したけど?」
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