【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:15:45.26 ID:w9vsRS0p0
「じゃあ、ともえお姉ちゃんが寂しがらないように、一緒にいて、手を握ってあげててね」
「いいけど……。お姉ちゃんは?」
「わたし? ねえ、ひかる、わたしのことも好きよね?」
「えっ? 一体何なの……?」
「す・き・よ・ね?」
「……時々強引になってお母さんぶるところは正直辟易してるけど、色々と世話を焼いてくれたりお母さん代わりをしてくれたり、苦労をかけてるのは事実だし、好きだよ」
「……少しは歯に衣着せてよ」
少しだけ心にダメージを負うが、仕方ない。これくらいは想定の範囲内だ。
「じゃあ、わたしは、これからちょっと出かけます」
「えっ? 本気?」
「ちょっと急に用事ができちゃったの。本当に、外せない大事な用事なの。30分……長くても一時間で戻るわ。だから、お留守番、お願い」
「…………」
ひかるは呆れるような顔をしていたが、やがてため息をついて、頷いた。
「……ぼくも、友達とサッカーの約束してたけど行けなくなったってこと、忘れないでね」
「もちろん、感謝してるよ、ひかる。ありがと」
「どういたしまして」
本当に良く出来た弟だと思う。寝起きはボーッとしているが、ゆうきやともえ以上に頭が回る、自慢の弟だ。
「……あと」
「何?」
ゆうきはブレイとラブリを拾い、ドアに向かいながら、言った。
「……洗濯物干せてないの。もしともえの手を振りほどけたら、よろしく、なんて……」
「…………」
弟の目線がこれほどまでに痛かったことがあっただろうか。
「……いいよ。やっておくよ。いつもお姉ちゃんばっかりにやらせてるのもおかしいことだし」
「うぐっ……。ここでそういうマジな感じのこと言われると、少し胸が痛いよ」
「ともえお姉ちゃんがぼくを解放してくれたら、だけどね」
ひかるはそう言って、笑った。
「行ってらっしゃい、お姉ちゃん。車に気をつけてね」
「うん。行ってきます!」
ゆうきはそう答えて、急いで家を飛び出した。
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