【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:14:10.37 ID:w9vsRS0p0
「ごめんね、大埜さん。取り乱しちゃって……」
「いいのよ。お役に立てたなら嬉しいわ」
ふたりは笑い合い、王野家に向けてまた歩き出した。
「……最近、ともえちゃんにも会ってないなぁ。大埜さんはともえちゃんには会ったことがあるんだっけ?」
あきらが口を開いた。
「ええ。この前、ゆうきの家に伺ったときに会ったわ」
「そっか。大埜さんは、もうゆうきの家に行くくらい仲良しさんなんだよね。いいなぁ」
涙を流して、色々と吹っ切れたようだった。あきらは茶化すように言う。
「あら。私には美旗さんの方がゆうきと仲良しに見えるわ。それに、私の知らない昔のゆうきも知っているでしょう? わたしはそれが羨ましい」
それはまぎれもなくめぐみの本心だ。初めての親友の昔を知らないのが、めぐみにはとても口惜しいことだ。
「なんか、わたしたち、ゆうきの話ばっかりだね」
「本当ね。こんなこと本人に言うのは癪だけど、私たち、本当にゆうきのことが好きなのね」
「似たもの同士だね、わたしたち」
「ふふ……」
ふたりは声を上げた笑った。それは不自然な笑いではない、まるで友達同士で笑い合うような、自然な笑顔だった。
ふと、めぐみは思い出す。あきらに言わなければならなかったことを。
「あのね、美旗さん」
「なに?」
「生徒会でね、ゆうきが庶務になったの」
「あっ……そうなんだ」
あきらが寂しそうな顔をする。きっと、またゆうきと一緒にいる時間が減ることを考えているのだろう。めぐみは続けた。
「でもね、庶務はもうひとり必要なの。ぜひ、あなたにも庶務をやってもらいたいのよ、美旗さん」
「えっ……」
あきらが信じられないという顔をした。
「わ、わたしが生徒会!? 本気……?」
「もちろん本気よ。もし、美旗さんがいいのなら、だけど」
「わたしが、生徒会の庶務……」
あきらは考え込んでいるようだった。やがてめぐみを見ると、おずおずと口を開いた。
「……わたしでいいのかな」
「ゆうきが、あなたの字が上手だって、会長の騎馬さんに推薦したのよ。ゆうきが、あなたに庶務になってもらいたいって言っていたのよ」
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