【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:12:15.54 ID:w9vsRS0p0
「……あきら」
手元で声がした。バッグの中から、パーシーが顔を覗かせていた。
「あきらは、パーシーに想いの伝え方を教えてくれたドラ。だから大丈夫ドラ」
そのパーシーの言葉が、あきらに勇気を与えてくれたようだった。
そうだ。大丈夫。
あきらはもう、自分の意志を、情熱を、伝えることをためらわないと決めたのだ。
「えっと、その……」
「?」
めぐみの目がこちらを向く。今までずっと、冷たくてそっけないと思っていた視線だ。
けれど、それが彼女の本質でないことは、今はなんとなくわかる。
「……わたし、せっかく大埜さんと一緒にここにいるんだから、ふたりで、ショッピングモール、回りたいな」
「えっ……?」
めぐみの頬に朱がさした。それを見て、あきらは、自分の想像が間違いではないと悟った。
「で、でも……私と一緒にいても、たぶん、あんまり、楽しくないわよ……」
「そういうことじゃなくて、わたしが大埜さんと一緒にいたいんだよ。わたしの方こそ、あんまり楽しい人間じゃないけど、それでも……」
「……うん」
めぐみが嬉しそうにはにかんで、頷いた。それを見て、あきらもまた、自然と笑みを浮かべていた。
「あのね、ともえちゃんのお見舞いにいかない? そのために、このショッピングモールでお見舞いのための何かを買うの」
「それ、名案だわ。ゆうきを驚かせて、ともえちゃんを喜ばせてあげましょう」
「うん!」
ふたりは笑い合って、ショッピングモールへと入っていった。
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