【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:11:48.22 ID:w9vsRS0p0
「あっ、あきらさん。それから、えっと、お姉ちゃんのお友達の、めぐみさんですね?」
「え、ええ……」
「はじめまして。ぼくは王野ゆうきの弟のひかるです」
現れたのは、ゆうきの弟のひかるだ。たしか小学校の中学年くらいだったはずだ。昔はゆうきと一緒によく遊んであげたものだ。ひかるは小学生とは思えないほど丁寧に頭を下げ、ふたりに向き直った。
「すみません。ぼくのもうひとりの姉のともえが、風邪を引いてしまって、姉が家を出られなくなりました。父は家にいませんし、母は仕事で家を空けているので、姉が看病していないといけないんです」
「えっ……?」
「それを伝えるために来ました。姉は、本当にごめん、と伝えてと言っていました」
「そ、そうなの……」
あきらとめぐみはほとんど同じような顔をしていた。
どうしよう、という顔だ。
「ひかるくん、わざわざありがとう。ともえちゃんにお大事にね、って伝えてもらえるかな」
「あと、ゆうきに、気にしないで、って伝えてほしいな」
「わかりました。姉たちにしっかり伝えます。それでは、ぼくはスーパーで買い物をして帰らないといけないので、これで失礼します」
どこまで出来る弟くんだろうか。
ふたりはそんなひかるを見送ると、お互い、ゆっくりと、驚かないように気をつけながら、目を合わせた。
「……ど、どうしようか?」
「そ、そう、だね。どうしようか……」
このままめぐみと買い物をする?
ふたりきりで?
耐えられるだろうか。
かといってこのまま別れる?
ゆうきが来ないなら、ふたりでいても仕方ないね、って?
無理だ。そんなこと言えるはずもないし、それは決してあきらの本意ではない。
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