【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:10:28.57 ID:w9vsRS0p0
…………………………
ゆうきがいくら天然ぼけで鈍いとはいえ、その日のうちになんとなく、めぐみとあきらの不可解な言動の意味が分かってきた。
たとえば三人で話しているとき、ゆうきだけが用事ではずそうとすると、なぜかふたりとも着いてくる。
「?」
たとえばお昼ご飯を食べているとき、ユキナと有紗に呼ばれたとき、なぜかふたりとも着いてくる。
「? ? ?」
たとえば休み時間にお手洗いに立つと、なぜかふたりとも着いてくる。
「!? いやちょっと個室に一緒に入ろうとするのはやめてよふたりとも!」
尋常なことではない。うんうんと考えをめぐらせて、ゆうきはようやく結論にたどり着いた。
「……ふたりとも、人付き合い苦手だもんなぁ」
つまり、めぐみとあきらはふたりになるとどうしたらいいか分からなくなるのだろう。めぐみはきっといつも通りのクールなめぐみになってしまうだろうし、あきらはゆうきがいなくなったら一言も喋らない可能性がある。
(由々しき事態だね、これは……)
ゆうきはうんうんと唸る。
(どうしたものかなぁ……)
このままではプリキュアの戦いにも影響が出るかもしれない。ゆうきはうんうんと唸り続ける。二度目のプリキュア解散の危機なんてことになったら目も当てられない。
「……? 王野さん? どうかしましたか?」
時は授業中。ゆうきは気づかないが、頭をふりふり考え事をするゆうきは、悪目立ちをしていた。数学の晴田先生は、そんなゆうきを優しく咎める。
「王野さん? 体調でも悪いんですか?」
(うーん、ふたりが仲良くなってくれたら一番いいんだけどなぁ。ふたりとも頭いいし、気も合うと思うんだけど……)
「王野さん……」
(ふたりを仲良くする方法……うーん……あっ)
「わかった!!」
パンと手を叩いて立ち上がる。が、
「そうですか。わかりましたか」
目の前に、ニコニコ顔の晴田先生がいた。
「あ、えっと、その……」
「わかったようなので、解いてもらいましょうか。黒板の問題、お願いします」
「えっ、あっ……」
ゆうきは数学の授業中だということを思いだし、顔を真っ赤にして、言った。
「す、すみません。わかりません……」
「はい」
晴田先生の笑顔が、日に日に怖くなっていく気がして、ゆうきは汗をダラダラと流すのだった。
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