【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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452:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 10:09:55.35 ID:w9vsRS0p0

…………………………

「はふぅ……」

 お手洗いを済ませ、中庭に戻る。テーブルを挟んで、あきらとめぐみが向かい合っている様子が見て取れる。が、

「ん……?」

「…………」

「…………」

 遠目でも様子がおかしいのがわかる。あきらは顔を真っ赤にしてうつむいているし、めぐみは涼しい日陰だというのに汗をダラダラと流し、キョロキョロとせわしなく目を泳がせている。

「な、何をやってるんだろう……」

「あっ、ゆ、ゆうき!」

「ゆうき!」

 ふたりはゆうきを認めると、あからさまに安心したような顔をした。

「ど、どこまでいってたの……。すごく長かったよ……」

「えっ? いや、一番近いお手洗いだけど……。っていうか、五分も経ってないよね」

 あきらの不可解極まりない問いに、ゆうきは答えた。

「き、急にいなくなるから、どうしたらいいのかわからなかくて、焦ったわ……」

「えっ? いや、どういうこと?」

 非常にめずらしいことに、めぐみもよく分からないことを言っていた。

「…………」

「…………」

 ふたりは押し黙り、下を向いてしまった。

「?」

 本物の天然ボケと名高いゆうきに、そのふたりの心境をその場で察することなど、できようはずもなかった。



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