【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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446:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 10:06:34.90 ID:w9vsRS0p0

…………………………

 場の空気が一変したことが、ダッシューにはすぐにわかった。

「っ……なんだ、この焦燥感は……」

 ウバイトールは今も、三人のプリキュアめがけ、拳を振り上げ続けている。このまま続ければ、間違いなくキュアユニコの“守り抜く優しさの光”を破り、攻撃が通るだろう。

 だというのに、頭の中から嫌な予感が消えなかった。

「ッ……! ウバイトール! 早くプリキュアを潰せ!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 アスファルトから幾本もの腕が生える。それがすべて拳を握り、一斉にプリキュアに殺到する。

 その瞬間、空色の光が猛烈な圧力を伴って膨張した。

「なに……!?」

“守り抜く優しさの光”が爆発するように広がり、幾本にも及ぶ腕をすべて吹き飛ばしたのだ。

「なるほど。だが……!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 腕はすぐに再生する。道路すべてを浄化されでもしない限り、ウバイトールは敗れない。腕がすぐに生えはじめる。そして、プリキュアに狙いを定め、拳を握る。

「今度こそ終わりだ!」

 はるか上方から三人のプリキュアを見下ろし、ダッシューは勝利を確信した。



「翼持つ獅子よ!」



 風が吹き荒れた。それは、薄紅色の光を伴い、どこまでも強く、周囲のすべてを吹き飛ばさんばかりに吹き荒れた。



「角ある駿馬よ!」



 光がカタチを成した。薄紅色の光は、雄々しい神獣グリフィンを、空色の光は、清浄なる神獣ユニコーンを、そして――、



「天翔る飛竜よ!」



 残る紅蓮の光は、荒々しい神獣ドラゴンを、カタチ作る。



「な、何が起きるというんだ……!」

 ダッシューが見下ろす前で、三人のプリキュアたちはその光の中心にたち、手をつないでいるだけだ。しかし圧倒的な高貴が、光が、その場を支配していた。

「滅んだはずのロイヤリティの光がここまで強くなるのか……! なぜ、なぜだ!?」

 身の危険を感じ、ダッシューはウバイトールの手から跳び、空に逃げた。



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