【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:04:30.30 ID:w9vsRS0p0
「その大きさなら、すぐには燃やせないだろう。これで終わりだ」
ダッシューが気取った仕草で指を鳴らす。アスファルトから、無数の巨大な腕が出現する。それは瞬く間にドラゴを取り囲み、ドラゴとパーシーを威嚇する。
「全方位からウバイトールの拳が飛ぶ。君がどうやって、その大事な友達を守り抜くのか、見物だね」
「っ……」
言うが早いか、ダッシューが手を振り下ろす。それが合図となり、全方位からドラゴに向け、巨大な手が幾重にも重なり振り下ろされる。
今度は、キュアドラゴは目をつむるようなことはしなかった。まっすぐ、己に振り下ろされる無数の拳を見て、ただ、パーシーを庇うように胸に抱いた。そして――、
「翼持つ勇猛なる獅子、グリフィンよ!」
「角ある純白の駿馬、ユニコーンよ!」
「「プリキュアに力を!」」
――天高くからふたりの人影が舞い降りる。
「ッ……! プリキュアかッ!」
ダッシューの憎々しげな声が飛ぶ。
「プリキュア・グリフィンスラッシュ!!」
「プリキュア・ユニコーンアサルト!」
『ウバァアアアアアアアア!!』
「な、何……?」
薄紅色の斬撃はアスファルトから伸びるすべての腕を両断した。
空色の突撃は地面に向け放たれ、それ以上の腕の出現を阻害した。
そして、そのふたりは、まるでドラゴを守るように、着地した。
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