【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/01(日) 10:14:16.88 ID:TVNRAefO0
ダッシューが怪訝な顔をする。パーシーがあきらに目を向ける。
「あ、きら……。ありがとう、ドラ。パーシーを守ってくれて、嬉しかったドラ」
パーシーが弱々しい言葉を紡ぐ。
「あきらと出会えて良かったドラ。あきらに言われたことが、心に響いたドラ。あきらのおかげで、パーシーは自分の気持ちを、伝えることができたドラ。だから……――」
「――だからも、何も、ないよ!」
「ドラ……?」
あきらは言った。
「パーシーは、わたしが落ち込んだり、悲しんだり、辛かったりするとき、ぎゅって、優しく頭を抱きしめてくれたよね。パーシーは、ゆうきのことで落ち込んだわたしを、何度も慰めてくれたよね。わたし、それが、とっても嬉しかったんだよ」
「あきら……」
「パーシーは、わたしにとって、とても大切な友達なんだよ」
伝えたい言葉がある。
あんなに、言葉にすることが難しかったことが、今はするすると頭から口へ流れていく。心の声が、具現化する。それは、あきらの心の発露に他ならなかった。
「わたしは、パーシーを助けたい。パーシーの力になりたいの!」
「……くだらない」
ダッシューがはさみをあきらに向ける。巨大なはさみは、ギラリと凶悪にきらめく。
「邪魔だ。失せろ」
「……ねぇ、ダッシューさん」
怖くても、立ち向かうと決めた。
何の力がなくても、パーシーを助けると決めた。
だから、あきらは、
「パーシーを返して……!」
「……そのお願いを、どうしてぼくが聞くと思う!」
ダッシューが怒りをあらわにする。
「ぼくはアンリミテッドの戦士だ! 君たち希望の世界の人間が、ぼくに敵うはずがない! どうしてあきらめない!? どうしてぼくを、こんなにもイライラさせるんだ!」
「!? ど、ドラ! やめるドラ!」
ダッシューがはさみを振りかぶる。間違いなく、その凶悪な刃をあきらに向けて投擲するつもりだろう。パーシーはそれを止めようと、ダッシューの手の中で暴れる。
「ッ……情熱の国の王女! あなたに情熱などはない! 情熱の国は、情熱をなくし無気力になっていた! あなたたち王族は、その最たる例だったはずだ! なのに、どうして……!」
「ドラ! パーシーは、たしかに無気力だったドラ! それでも! 大切な友達が傷つけられようとしているときに、黙って見ているなんて、できない、ドラ!」
パーシーはそして、言った。
「パーシーは、あきらのことが大好きだから!」
瞬間、光が爆ぜた。
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