【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:16:44.39 ID:uBlGke+q0
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「それでは、大埜めぐみの副会長就任を祝って、かんぱーい!」
「「「かんぱーい!」」」
カンコンと、アイスティーのグラスが音を立てる。
「みんな、本当にありがとう」
かんぱいの直後、めぐみが三人に頭を下げた。
「みんなのおかげで私はここまでやれたわ。得票数も騎馬さんに匹敵する数だったらしいわ」
「ふふふ、その通りだよめぐみクン。もっとあたしを敬うといいよ!」
「調子に乗るな、ユキナ」
「あ痛ぁ! ひどいよ有紗!」
胸を張るユキナを、有紗が小さく小突く。
「私たちは友達のためにできることをしただけだよ。めぐみ、残念だったけど、それでも、副会長就任は、本当におめでとう」
「ええ。ありがとう」
ユキナと有紗の言葉に、めぐみは笑ってお礼を言う。ユキナと有紗の前でも、素のめぐみが出ていることが、ゆうきにとっては嬉しいことだった。
「あら、めぐみちゃん、生徒会の副会長になったの?」
四人がかけるテーブルに、ひなカフェの店長、ひなぎくさんが現われた。
「そうなんです。会長にはなれなかったけど……」
「でも、すごいことじゃない。じゃあ、お姉さんからもお祝いしなきゃね。このクッキー、試作品なのだけど、サービスしちゃうわね」
「わー! めちゃくちゃ美味しそー!」
「すみません、ありがとうございます」
「いえいえ。ふふふ、ゆっくりしていってね」
ひなぎくさんは焼きたてであろう、まだ湯気を立てるクッキーを置いて、にこやかに立ち去った。
とても楽しい時間だけれど、ゆうきの心の中には、小さな棘が刺さったままだった。
(最近、あきらとあまり話してないなぁ。誘いも断ってばかりだし、せっかく同じクラスになれたのに、悪いことしてばかりだ)
「ゆうき? どうかした?」
「えっ? あ、ううん。なんでもないよ」
不思議そうなめぐみにそう返すと、ゆうきはアイスティーを口に含んだ。
(……明日、遊びに行こうって誘おうかな。わたしもあきらとお喋りしたいことたくさんあるし)
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