【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:15:52.12 ID:uBlGke+q0
「あきらの書く詩、大好きドラ。あきらがとても良い子で、優しいって、分かるドラ。あきらはすごいドラ」
「でも、わたしはまだ、情熱的な人を見つけられてないよ」
それは、その小さな王女様との約束だった。けれど、その約束を、あきらはまだ果たせていない。
「……いいドラ。あきらにがんばってもらっても、きっと、無理なんだドラ」
そんなこと言わないで、なんて、言うのは無責任だろうか。
あきらはむくりと身をもたげ、震える小さな身体を抱きしめた。
伝えたい言葉はたくさんある。それなのに、その言葉はなかなか口から出てこない。
腕の中で震えるパーシーが何を考えているかなんて、あきらには分からない。
気休めと分かっていて、それを伝えるのが正しいことかも分からない。
きっと、ゆうきに対しても同じ事をしている。
あきらが伝えなければ、ゆうきには伝わらない。ゆうきに伝わってほしい気持ちがたくさんあるのなら、それをカタチにしなければ、絶対にゆうきには伝わらないのに。
(でも、わたし、怖いよ……)
あきらは小さな命をぎゅっと強く抱きしめる。その温かさが、ただただ心地良かった。
そして。
「パーシーはあきらと一緒にいるドラ」
「……うん。ありがとう、パーシー」
あきらは言った。
「わたしも、パーシーとずっと一緒にいるよ」
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