【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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38:名無しNIPPER[saga]
2017/12/24(日) 10:44:35.82 ID:3zYuh2uB0

「この、光は……ッ。忌々しい、ロイヤリティの誇り高き光……! ウバイトール! あの人間どもを潰せ!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

「急ぐグリ……! ゆうき、受け取るグリ! 勇気のロイヤルブレスを!」

「わっ……!」

 ブレイの身体から桃色の光が飛んだ。それはゆうきの左手に巻き付き、やがてカタチを作り出す。

「ブレスレット……?」

 美しい、桃色のブレスレットだ。装飾が施されたそれは、まるでどこかのお姫様が身につけるもののように燦然と輝いていた。

「めぐみも受け取るグリ! 優しさのロイヤルブレスを!」

 めぐみの腕にも光が巻き付き、やがてカタチを成す。クリアブルーの、ゆうきとおそろいのブレスレットだ。

「これって……」

「“ロイヤルブレス” グリ。かつて伝説の戦士が、王族の許しを得て身につけたとされる装飾品グリ。……フレン!」

「ニコ! ブレイ、やるニコ!」

 光が煌々と輝く。ぬいぐるみにしか見えないふわふわの身体が、どこか高貴な光に包み込まれていく。

「ゆうき! めぐみ! ロイヤルブレスを前に差し出すニコ!」

「へ? へ? へ?」

「いいから言われたとおりにするグリ!」

 ブレイの強い口調に身体が動く。ゆうきとめぐみの手が重なる。

「ブレイたちの希望、未来、光を、君たちに託すグリ! 受け取るグリ! “勇気の紋章” を!」

「お願いニコ! フレンたちのロイヤリティを救ってニコ! “優しさの紋章” ニコ!」

 ブレイとフレンの身体から流れ星のような光が飛ぶ。それはゆうきとめぐみの空いた手におさまり、熱くその存在感を示していた。ゆうきの紋章には、翼を生やした獅子の模様が、そしてめぐみの紋章には、角を生やした白馬の模様が描かれている。

「その紋章をロイヤルブレスに差し込むグリ!」

「そして叫ぶニコ! 伝説の戦士の宣誓を!」

 怪物は目前まで迫っていた。もう逃げることはできない。何が起こるのかなんて分からない。けれど、ロイヤルブレスが、紋章が、ゆうきに熱く何かを教えてくれていた。

 めぐみと目を合わせる。小さく、うん、とうなずきあう。

 やれる。なんとなく、そう思った。

 まるで何回も繰り返したことがあるようになめらかに手が動き、あらかじめ決まったことのように自然に、紋章がロイヤルブレスへと収まる。

 そして、ふたりは声高らかに叫んだ。



「「プリキュア・エンブレムロード!」」


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