【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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361:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:54:13.55 ID:NMs8LA5T0

「あ、あのね……」

「なぁに?」

「今日も……ギュッて、してほしい、ドラ……」

 真っ赤な顔をますます赤くする。その姿はもう、愛らしい以外の何ものでもない。

「うん」

「ドラぁ……」

 ギュッと抱きしめてあげると、それは愛くるしい安堵の声をつく。それが可愛くて、彼女は少し、抱きしめる力を強くした。

「……ごめんね。もう少し時間がかかりそうなの」

「いいドラ。どうせ……見つけること、なんてできない、ドラ……」

「あきらめちゃだめだよ。わたしも、できるだけがんばるから」

「……ドラ」

 彼女は急速に眠りに落ちていく自分を意識しながら、口を開いた。

「……おやすみ」

「ドラ。おやすみドラ、あきら」



 彼女の名は、美旗あきら。私立ダイアナ学園中等部の2年生。

 そしてあきらが自分の部屋にかくまう小動物こそが。



「……うん。また明日、パーシー」



 そう。

 光の世界ロイヤリティにある情熱の国の王女。

“未来を支える情熱の王女” パーシーなのであった。



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