【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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352:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:48:38.05 ID:NMs8LA5T0

…………………………

「お、おおお、大埜さんは、ま、まま、まま、真面目で……――」

「――カット。噛みすぎよ、ゆうき」

「だって、大勢の前で話をするって想像すると、緊張しちゃって……」

 ゆうきとめぐみしかいない教室で立ち会い演説会の練習だ。他に妖精たち以外誰もいない教室でも、ゆうきは緊張してしまって噛み噛みだ。

「想像力が豊かなのも考え物ニコ」

 それだけではない。今さらながら、あきらの誘いを無下に断ってしまったことが、心にずしりとのしかかる。それが原稿の読み合わせを阻んでいることは明白だった。

「うぅ……あきら、怒ってるかなぁ。怒ってるよねぇ」

「もう、後悔するくらいなら、一緒に帰ったらよかったのに……」

「それもやだよー。そうしたらめぐみが怒っちゃうよ」

「怒らないわよ!」

 と、

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 教室のすぐ横、中庭からその雄叫びが聞こえた。

「……ねえ、ゆうき」

「うん。めぐみ」

「私、ちょっといい加減、頭に来てるのかもしれないわ」

「同感だよ。わたしも、ちょーっと、めずらしく怒ってるかも」

 ガッ、と。いつもなら手をつなぐところを、拳と拳をぶつけ合う。

「ブレイ」

「フレン」

「グリ……? て、手を繋がないグリ?」



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