【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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340:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:43:01.14 ID:NMs8LA5T0

…………………………

 ひなカフェの裏には、外から二階に上がることが出来る階段がある。その階段を上り、引き戸を開けると、簡易的な寮のような趣の宿舎の玄関が広がっている。ひなカフェのオーナー、ひなぎくが運営する寮のようなアパートだ。

「あら、おかえりなさい、シュウくん」

「……ただいま戻りました」

 まさか、帰ってすぐ、その宿舎の主と出くわすとは、思っていなかった。

「シュウくん、遅かったのね。こんな時間までお仕事?」

「ええ。造園の仕事がなかなかはかどらなくて」

「シュウくんが庭師として働くんだもの。きっとあのお庭はもっと素敵になるわね」

「だといいんですけどね」

 慇懃無礼に返しながら、彼は靴を脱いで宿舎に上がる。

「あ、シュウくん」

「なんです?」

 真っ直ぐ部屋に向かおうとする彼は、ひなぎくに呼び止められる。

「お仕事が忙しいのはわかるのだけど、これからは、遅くなるときは連絡をちょうだいね? 心配するし、ご飯も冷めちゃうから」

「……はぁ?」

「ご飯、リビングに置いてあるから、温めて食べてね。食器は流しに置いてくれればいいから」

 言うだけ言うと、ひなぎくさんは、おやすみなさい、と言い残して部屋へ行ってしまった。

「……なんなんだろうか」

 変だ。妙だ。けれど、それを本人にぶつけるのは、いくらなんでもリスキーすぎる。

「まぁいい。ぼくはぼくのやることをやるだけだ」



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