【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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338:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:41:58.31 ID:NMs8LA5T0

…………………………

「はぁ……なんか、今日は疲れたな……」

 帰宅し、ベッドにごろんと転がる。着替えてからでないとしわが寄るのは分かっているけれど、そんなことを考えられないほどに疲れ切っていた。

「ゆうき、大丈夫グリ?」

「うーん、大丈夫だよー」

 心配そうにやって来たブレイを優しく撫でる。

「……レプ。あとひとり、プリキュアがいれば、もう少し負担が軽減されるレプ」

 ラブリも心配そうだ。

「ラブリががんばって、愛のプリキュアを探さないと……」

「大丈夫だよー。焦らないで、ラブリ。ゆっくり探そう」

「レプ……」

 ずっと横になっていたいところだけれど、今日はお母さんが夜勤の日だ。晩ご飯は作ってくれているようだけれど、お洗濯だけはしておかなければなるまい。

「うぅ……」

 プリキュアだけならまだしも、授業や生徒会選挙の準備に家事もある。明日の朝も朝食とお弁当を作らなければならないから早い。ゆうきは重い身体を起こした。

「つらいけど、がんばらなくちゃ……。学校だって、プリキュアだって、生徒会選挙だって、自分で決めたことなんだから」



『わたし、大丈夫だよ。お家のこと手伝うよ! だからお父さん、海外に行っても、大丈夫だよ!』



 思い起こされる遠い昔のこと。まだ小学生中学年くらいだったときの、自分の言葉だ。海外の大学に赴任する打診をされたお父さんの背中を押したのは、まぎれもない、自分の言葉だったのだ。



『わたしね、ダイアナ学園に行きたい! あの素敵な学校なら、きっと素敵なことがたくさん勉強できると思うの!』



 ダイアナ学園は私立だから、当然学費がかかる。その他諸々のお金もかかる。それでも、そう言ったゆうきの背中を、今度は両親が押してくれた。幼なじみのあきらにたくさん勉強を教えてもらって、なんとか合格を勝ち取った、そんな学校なのだ。

「負けられないよ。これくらいで」

 ぐっと拳を握る。

「アンリミテッドめ……。来るなら何度だって来いってのよ!」



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