【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2017/12/24(日) 10:38:45.77 ID:3zYuh2uB0
「で、でも!」
「うるさいニコね! “弱虫ブレイ” のくせに口答えするなニコ!」
フレンは必死になっていた。ブレイのことを馬鹿にしてでも、嫌われてでも、ブレイを助けたいと思っているのだろう。
けれど、
「――ああそうグリ! ブレイは弱虫グリ! “弱虫ブレイ” グリ!」
「!」
ブレイの言葉に、フレンが身を震わせる。
「フレンに弱虫って呼ばれるのが嫌だったグリ。勇気の国の王子のくせに、いつもいつも情けなくて、とてもとても嫌だったんだグリ」
「…………」
「でも、だから変わりたいグリ! ブレイは! 本当の……本物の、“未来へ導く勇気の王子” になりたいグリ!」
「っ……だったら! だったら、今は逃げて、伝説の戦士を見つけるニコ! そうすれば――」
「――フレンを置いて逃げて! それのどこに勇気があるグリ!」
ブレイがフレンの手をつかんだ。
「絶対に離さないグリ! それでも捕まりたいっていうんなら、ブレイも一緒に捕まってやるグリ!」
「……っ、ばか! ブレイのバカ! 馬鹿ブレイ! 大馬鹿ブレイ!」
どうやら一件落着したようだ。フレンは大声でブレイを罵りながら、けれどどこか嬉しそうだ。
しかしまだ脅威が去ったわけではない、ゆうきは生け垣の隙間から道路の様子をうかがった。
幸いにしてまだ電柱の怪物は見えない。しかし、代わりにとんでもないものが見えた。
「うそ……!?」
驚いたなんてものじゃない。世界の意地悪! と叫んでしまいたいくらいだった。
道路には、何かを探すように周りを見回す、めぐみの姿が見えたのだ。
もう、何を考えている暇もなかった。
「ブレイ! フレン! あなたたちは先に逃げていて!」
ふたりにそう告げると、ゆうきは生け垣から飛び出した。
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