【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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325:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:35:54.81 ID:NMs8LA5T0

「あんたたちねえ、お年頃の女子中学生にしては枯れすぎじゃない?」

「枯れすぎって言われてもなぁ」

 イケメンが来る、と言われてもいまいちピンとこない。元々アイドルなどにもさして興味はないし、ユキナのようなミーハーでもない。それはとなりのめぐみも同じようだ。ゆうきと同じように興味のなさそうな顔をしている。

「わたしもどうでもいいかな」

「有紗まで! せっかくのトップシークレットを流してあげたのに!」

「べつに話してくれなんて頼んでないだろ? というか、どうせすぐにわかることだ」

「むきー!」

 ユキナと有紗が普段通りのじゃれ合いを始めようかというその瞬間、教室の引き戸が開き、誉田先生が顔を覗かせた。

「みんなー、今日は朝のHRはなしです。そのかわり、全校集会があるので体育館へ速やかに移動してください」

 はーい、という返事を返し、ぞろぞろと生徒たちが廊下へ出る。その中にあって、ゆうきはふとユキナの言葉を思い出す。

「購買のパン屋さん、変わるのかあ」

 じゅるり、とヨダレが垂れそうになる。

「美味しいといいなぁ……」

「色気より食い気、かぁ。さすがゆうきだね〜」

 ユキナの呆れるような声は、パンの味に思いを馳せるゆうきの耳には届かなかった。



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