【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/25(日) 22:25:21.43 ID:LVapeV8q0
…………………………
「ゴドー! ラブリを返してもらうよ!」
キュアグリフはまっすぐゴドーに向かい跳ぶ。それを阻まんとウバイトールが立ちはだかる。
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「邪魔、だ!」
ズドン! と凄まじい音が響く。キュアグリフがウバイトールを殴りつけた音だ。
『ウバッ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「なっ……!?」
しかし、その重い拳は、ウバイトールに響いてはいないようだった。街路樹のウバイトールは枝の両腕を振るい、目の前のキュアグリフを吹き飛ばす。
「ッ……! どうして!」
「加工前の生木は折れにくいし切りにくい。そして何より、衝撃に強いものさ」
中空からダッシューが語りかける。
「君の拳程度じゃ、このウバイトールは倒せないよ」
「……ふん、だ。べつに今は倒さなくたっていいもん」
「なに……?」
タッと、キュアグリフの脇を駆け抜ける影。優しさのプリキュア、キュアユニコだ。
「っ、行かせると思うか! ウバイトール!」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「それは、」
しかし、キュアグリフが、キュアユニコを迎撃しようと動くウバイトールの前に立ちはだかる。
「こっちの台詞だよ!」
『ウバッ……!』
もう一度、鈍い音が響く。キュアグリフがウバイトールを真正面から殴り飛ばす音だ。キュアグリフから立ちのぼる薄紅色の光――それは、“立ち向かう勇気の光”。その光がキュアグリフにとてつもない力を与えているのは、誰の目から見ても明らかだった。そのまま、ウバイトールに反撃の暇すら与えず、グリフは拳を打ち付け続けた。
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