【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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298:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 22:17:26.20 ID:LVapeV8q0

…………………………

 アンリミテッドは常に闇に包まれている。光はある。しかし、すべてが黒いため照らす光は拡散しないのだ。

「……これはどういうことですか?」

 震える声は、ゴドーが発したものだ。

 アンリミテッドの闇の戦士たち。三幹部は困惑とも怒りとも取れない感情を抱いていた。それは、彼らが仕えるアンリミテッドの最高司令官にして最強の戦士、暗黒騎士デザイアから渡された一枚のカードによって表れた感情だ。

「今しがた言ったとおりだが?」

 対するデザイアは何でもないことのように言う。

「貴様らにはホーピッシュに潜入しつつ、プリキュア撃滅、及び紋章とロイヤルブレスの回収の任を遂行してもらう」

「だから、それがどういうことかと聞いているんです!」

「ゴドー、言葉がすぎるぞ」

 怒りをあらわにするゴドーを押しとどめたのはゴーダーツだ。

「デザイア様、お教えください。ホーピッシュに潜入することで、我々は何を得るのですか?」

「いずれ分かる」

 ゴーダーツの問いに対してもデザイアは答える気はないようだった。

「命令が聞けないようなら致し方ない。アンリミテッドから消えてもらっても構わん」

 それは、三幹部にとってありえない未来だった。彼らは一蓮托生なのだ。彼らは強大なロイヤリティという敵に反旗を翻した。その時点で、破滅するか勝利するかの二択しかなかった。そして、彼らは勝利した。勝利したが、再びロイヤリティはその胎動を見せ始めた。伝説の戦士プリキュアが現れたということは、伝説のとおり、エスカッシャンにロイヤリティを蘇らせる力があるとも考えられる。もしも三幹部とデザイアが持つ四国のエスカッシャンがプリキュアに奪われ、ロイヤリティが復活したら、あの高貴な世界は彼らのことを絶対に許さないだろう。

 再び、容赦のない正義の鉄槌が下るだろう。



 ――――『プリキュア・ロイヤルストレート!』



「ッ……」

 そう、それこそあのプリキュアたちの放つ強大な光で刺し貫かれるように、三幹部は為すすべもなく光に飲み込まれ消滅してしまうだろう。



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