【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/18(日) 19:12:19.99 ID:nI3CgSSH0
「はぁああああああああああああああああああ……」
ユニコが低く吼える。それに呼応するように、カルテナの周囲に空色の光が集う。
「あれが、カルテナ……ロイヤリティの伝説の中の伝説……」
そしてそのユニコへ、ゴーダーツの凶刃が迫る。
「だが、それでも俺は……ッ!」
ユニコとゴーダーツの視線が交錯する。空色の光を纏うユニコと、暗き闇を背負うゴーダーツ。両者は、その直後に激突する。
「わっ……」
空気が震える。キュアユニコのカルテナとゴーダーツの大剣が激突した余波だ。グリフの身体すら大きく揺るがしたその大気の震えに、グリフは慌ててブレイとフレンを拾い上げ、肩に乗せる。
「す、すごい……」
そして、グリフは幾たびにも及ぶ衝撃を身体に浴びながら、見た。
ゴーダーツが長大な大剣を振るう。それに呼応するように、ユニコがカルテナを振るい、受ける。青き清浄なる光を纏う優しさのプリキュアは、ゴーダーツの圧倒的な力さえも、その優しさで受け入れているようだった。
「さすがは優しさのプリキュア、さすがはその真価たるカルテナ・ユニコーンといったところか」
「くっ……なんて強さなの……!」
お互いに一歩も引かない剣戟は、間合いを置く刹那の間だけ静けさを生む。言葉数は多くはない。お互いの力を認め合った上で、闇と光の戦士は再びぶつかり合う。
闇が光を飲み込まんとするように。
光が闇を包み込まんとするように。
黒い闇が光を蹴散らし、それでもなお白い光は、闇をも守らんと包み込む。ゴーダーツの強大な欲望の闇と、キュアユニコの苛烈な優しさの光が生まれては消え、また生まれては消え、闇と光の剣戟を彩るように空を舞う。
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