【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/04(日) 10:02:05.51 ID:KQnxmm/50
…………………………
「……相変わらず、辛気くさい場所だわ」
そこは、暗闇の世界。欲望に支配された、黒い世界。
アンリミテッド。
そのひたすら黒い場所を歩くのは、ゴーダーツでもダッシューでもない。
そのふたりとは比べられないほど華奢で小柄な影。
女性的なスタイルというよりは、まだ子どもといっても差し支えないくらいだ。
「……遅かったな、ゴドー」
「あら?」
彼女の名はゴドー。アンリミテッドの欲望の戦士、ゴーダーツとダッシューと並び立つ三幹部のひとりである。ゴドーは壁に寄りかかる大柄な男、ゴーダーツを認め、歩み寄った。
「よくも招集を無視し続けてくれたものだ。それなりの弁明はあるのだろうな?」
「…………」
ゴーダーツの前に立てば、その身長差は歴然だ。ともすれば、ゴドーの二倍はあろうかというゴーダーツに対し、彼女はあまりにも小さい。
「何を黙っている。何か言ったらどう――」
「――うるさい。黙りなさい。無能な豚のくせして、偉そうにあたしに意見するんじゃないわよ」
「なっ……」
しかし、である。ゴドーはそんなことを意にかけない。恐れなんて持つはずがない。彼女もまた、欲望の戦士なのだ。
「あたしはね、あんたに手柄を譲ってあげようと思ってたの。ロイヤリティの王族なんて、あんたならすぐに捕まえてお終いだろうと思っていたから、わざわざ遅く来てあげたのよ」
ゴドーは圧倒的な上背の差をものともせず、ゴーダーツに詰め寄った。
「それなのに、あんたが情けなくて無能だから、やっぱり来てあげなくちゃって思って来てあげたの。感謝されこそすれ、非難されるいわれはないわ」
「貴様……」
「あら? 何か反論することがあって? 無能な欲望の戦士さん?」
「ははっ、相変わらず随分な物言いだなぁ、君は」
パチパチと暗い空間に不釣り合いな弾けた音がする。暗闇から拍手とともに現れたのは、薄ら寒い笑顔を張り付けたもうひとりの欲望の戦士、ダッシューである。
「それくらいにしておいてあげなよ。彼も反省しているみたいだし」
「ダッシュー、貴様……」
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