【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
167:名無しNIPPER[saga]
2018/01/21(日) 11:15:21.62 ID:agWmrLpM0

「君と言葉遊びをしている暇はないんだ」

 ダッシューが飛ぶ。身軽な彼の持つのこぎりが、グリフ、そしてその背後にいるブレイとフレンに迫る。

「ニコ……。グリフ!」

「大丈夫だよ。安心して。ユキナと有紗のことを自分勝手だなんて言って、ブレイとフレンに容赦なくはさみを投げつけるような人に、」

 言葉とともに、グリフのぼろぼろの身体から、薄紅色の光が立ち上った。しかし、それがただの “立ち向かう勇気の光” ではないことは明白だった。

「わたしは絶対に負けない!!」

 光が圧倒的な圧力をもって、グリフの身体を取り巻く。そして、質量すら感じさせるその光が、グリフの右手に集約したのだ。

「あの、光は……」

 ブレイには、その光に見覚えがあった。否、実際に見たことはないが、絵本代わりに両親に読み聞かせてもらったロイヤリティの伝説の中に、たしかにその光の記述があったのだ。



「勇気の光よ、ここに集え!」



 そう、その名は――、


「カルテナ・グリフィン!」


 光が形を成す。小さな小さな、しかし確かな力を宿す、翼をかたどった剣。

 王者の誇りと戦士の勇気、その結晶である、伝説の武器。

 伝説の戦士のみ持つことを許される、伝説の中の伝説。

「“カルテナ” グリ……!」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice