【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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126:名無しNIPPER[saga]
2018/01/14(日) 17:21:48.86 ID:eQRkBpc+0

…………………………

 部屋に入ると、ブレイはすでに起きていた。窓枠に乗り、外の景色を眺めている。その後ろ姿が、さびしそうに見えたのは、ゆうきの見間違いではないだろう。

「……ブレイ」

「グリっ?」

 ゆうきが部屋に入ってきたことにすら、気づいていなかったのだろうか。ブレイは少し驚いたように振り返った。

「ゆうき? どうかしたグリ?」

「ねえ、ブレイ。わたし、あなたのことが知りたい」

「グリ……?」

「ねえ、ブレイ、教えて。あなたのこと、フレンのこと、アンリミテッドのこと。そして、ロイヤリティのこと」

「…………」

「わたしはブレイのこと、もっと知りたいの。だってわたしは、あなたの友達だから。あなたとフレンの友達だから」

「ゆうき……」

 生まれた世界は違う。姿形もまるっきり違う。けれど、ゆうきとブレイは話すことができる。お互いの想いを伝えあうことができる。

「ブレイとフレンがあまり話したがらないから、きっとわたしたちに話したくないんだろうな、って思ってた。けど、知りたいの。じゃないと、分からないよ。友達なのに分からないことだらけって、そんなのさみしいよ」

 想いは伝わる。ゆうきたちは、言葉を形作ることができるから。その想いを受け入れるかは、ブレイ次第だ。

「……グリ。分かったグリ。ブレイも、ゆうきにブレイたちのことを……ロイヤリティのことを知ってもらいたいグリ」

「……うん!」

 笑顔がはじける。ブレイに自分の気持ちが伝わって、とてもうれしかったからだ。



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