【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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113:名無しNIPPER[saga]
2018/01/14(日) 17:08:42.45 ID:eQRkBpc+0

「? 今なにか声がした?」

 訝しげなお母さん、ともえ、ひかる。キョロキョロと見回す三人が発見する前に、リビングの戸の影に潜む小さなぬいぐるみに飛びついた。

「……なにやってるの、お姉ちゃん?」

 ひかるが不思議そうな顔で問う。

「あ、あはははは……」 三人の目が集中し、汗がだらだらと流れてくる。後ろ手に隠したブレイがもぞもぞと動いている。今ばかりは少しだけ憎らしい。「ち、ちょっと用事思い出した! すぐ戻るから!」

「あ、ゆうき、食事中に! お行儀悪いわよ!」

 お母さんの声に心の中で謝りながら、ブレイに問う

「どうしてリビングに来たの!?」

「……お腹へったグリ」

「ああ……もう少し我慢してて。後でお菓子か何か持って行くから」

「お腹へったグリ」


「…………」

 そう。

「はぁ……」

 何よりこの王子様のお世話が、一番忙しいかもしれない。


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