31:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:47:07.32 ID:nZJI/gt30
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鞠莉「Hey、ことりさん! coffee が入ったわよ!」
ことり「本当? やった、鞠莉ちゃんのコーヒー美味しいもんね」
鞠莉「ふふん、褒めても cookie しか出てきまセーン!」
ことり「クッキーもあるの? じゃあ、お言葉に甘えて休憩しちゃおっかな」
ポイポイと引き出しにペンの束を放り込んで、ことりさんは椅子を引いた。
3月、雪が降る日が目に見えて減ってきたころ。
布で足の踏み場をなくしたアトリエで、ことりさんはいつものように衣装と格闘を続けていた。
ことり「うーん……もう少しなんだけどなぁ。下地はもうできてるんだけど……」
鞠莉「根を詰めすぎじゃないかしら。ことりさん、ずっと顔色がよくないわ」
日に日に隈を濃くしていくことりさんに、ホットアイマスクを渡す。
作業机にはアイマスクやらビタミン剤やら、「そういう」類の物がたくさんあった。
ことり「大丈夫だよ〜。ちゃんとごはんも食べてるし、鞠莉ちゃんがいろいろ買ってきてくれるし!」
ここ数週間で気づいたこと。
ことりさんはとっても頑固。
何かに熱中し始めるときりがつくまで休まない。
鞠莉「そんなこと言って倒れちゃ Non Nonよ」
ことり「心配してくれてありがとう。でも本当に大丈夫だよ。そろそろ来る頃だろうし……」
鞠莉「来るって、誰が?」
ことり「ふふっ、お楽しみ」
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