26:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:42:57.29 ID:nZJI/gt30
ことり「ステージに立つの。アイドルじゃなくて、今度はモデルとしてだけど……でも、ステージだよ」
ことり「動画の鞠莉ちゃん、楽しそうだった。すっごい笑顔でね。知ってる? 鞠莉ちゃんの笑顔、可愛いよ」
鞠莉「……」
ことり「だからね、小原鞠莉ちゃん、あなたにもう一度ステージにあがってほしいんだ。ね、お願い」
鞠莉「もう一度、ステージに……」
ことりさんの言葉は柔らかくて、力強かった。
ふんわりと耳に入ってきたその言葉が、胸の奥の奥にちりちりと焼き付いていく。
鞠莉「無理よ。だって……」
ことり「無理なんかじゃないよ。鞠莉ちゃんならできると思う」
鞠莉「どうして、そこまで」
ことり「ごめんね、会ったばっかりなのに、びっくりしちゃうよね。でも放っておけなくて」
鞠莉「……」
鞠莉「やっぱり、無理よ」
鞠莉「確かに、ことりさんの衣装は素敵だったと思うけど……」
きっと、私が耐えられない。どうしても思い出してしまう。
思い知らされてしまう。
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