1:名無しNIPPER
2017/12/16(土) 00:29:42.61 ID:hko7hO0B0
たたかいのはじまり | サイトロ #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7583500
この作品に敬意を込めて
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:31:39.47 ID:hko7hO0B0
まるでわたしのことを避けるように、ブーケが私の頭を駆け抜けていく。
「育?」
もちろんブーケに意思なんかない。
3:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:32:19.70 ID:hko7hO0B0
「写真撮りに行かなくていいの、桃子ちゃんは?」
「後で行くよ。今はみんなごっちゃになってるから、私は後でゆっくり撮るの」
わたしは、そうやってあまり素直ではないことを言う親友の顔をまじまじと見つめてみる。
4:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:32:51.35 ID:hko7hO0B0
なんでこんなに気合が入っているかというと、
今日は結婚式だから。
琴葉さんとプロデューサーとの。
5:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:33:46.08 ID:hko7hO0B0
琴葉さんとプロデューサーさんはみんなに囲まれている。
二人の写真はあらかたみんな撮り終わったのか、次は自分と琴葉さんとのツーショットを撮りに行っている。
プロデューサーさんは、同僚のプロデューサーさん達に胴上げされて、……あっ、落っこちた。
6:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:34:38.67 ID:hko7hO0B0
「そういえばさ」
「うん」
「アレ、どうするの?」
7:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:35:29.07 ID:hko7hO0B0
どうして、わたしに、指輪を。
そう聞けないまま、10年間過ぎた指輪。
右の指先が、何にもはまっていない左の薬指をなぞった。
8:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:36:13.03 ID:hko7hO0B0
あの日から十年経ったけれども、果たしてわたしは『おとな』になれたのだろうか。
身長は160センチを越した、あの日から覚えたメイクはそこそこ様になってると思う。
小学生だったわたしは、大学生になって。
9:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:36:47.80 ID:hko7hO0B0
「なんか失礼なこと考えなかった、今」
ジロッとこっちを睨むマイフレンド。
エスパーだったりするのマイフレンド?
10:名無しNIPPER[sage]
2017/12/16(土) 00:37:32.81 ID:hko7hO0B0
「いつ言ったのさ」
「卒業会で」
卒業会。
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