99: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 01:21:34.47 ID:Qezuh/qr0
「はいっ! 蘭子ちゃん、ぱーす!!」
「ふゎわ、運命の邂逅と継承せし飛翔の魔術!?」
(訳:初めまして……って言ってる場合じゃなくて!)
美穂が投げて、蘭子が受け取って、お父さんをぽーんとソリへ。
もう一度同じ要領で、お母さんもぽんぽーんとソリへ。
よし、ナイス着地!
「ぽんっ! ぽこ! ぽーんっ!(訳:初めまして美穂の父です!)」
「ぽこーっ!(訳:同じく母です! 娘がいつもお世話になっております!)」
「ん!? あ! はい! どうも!?」
とりあえず元気だった。
言ってることの意味はよくわからんが、とにかくよかった。
よし、あとは三人がソリに戻ればこっちのもんだ!
「私は大丈夫です〜っ! 先にお二人を〜!」
海老原さんに背中を押され、まず蘭子が駆け出す。
ぎゅっと身を縮めたまま座敷を横切り、柵を超えてジャンプ!
「蘭子!」
「ふぎゅぅっ!」
ばっちり受け止める。寒さのせいか怯えのせいか、その両方か、蘭子は震えていた。
よく頑張ってくれた――抱き寄せて頭を撫でると、震えはやがて収まった。
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