95: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 01:18:22.40 ID:Qezuh/qr0
「うわわわっ、ぶ、ブリッツェン〜!! もうちょっとゆっくり〜……あっ!」
直線上の遥か向こう、遠い座敷との距離がどんどん縮まってくるではないか。
イヴは手綱を握り直し、気合を込めて「ふすっ」と鼻息を吹いた。
「このままいくと追いつけます〜っ! いけいけブリッツェン! どんと・すとっぷ・みー・な〜〜〜うっ!!」
「ブモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモ!!!!!」
「はばなぐったーいむ! はばなぐったーいむ!!」
何だか知らんが、とにかくよし!
ドライバーズハイ状態に入ったイヴの操縦は神がかっていた。
荒れ狂うソリの振動を柔らかく殺し、右へ左へ揺れまくる酔いブリッツェンの針路を前方に保って、
さながら一発のミサイルのようにただ前へ、前へ、前へ!
そしてあんなにも遠かった座敷が、今――
「追い着いた……!」
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