82: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 01:08:47.51 ID:Qezuh/qr0
「あ、あの瓶はっ!!」
「友よ、秘術の真実を!?」
(訳:知ってるの、美穂ちゃん!?)
「球磨川沿いの天然鍾乳洞、球泉洞……! 中は温度、湿度共に年中一定!
その性質を利用し、同じく球磨川のおいしい水から造った本場球磨焼酎を保管!
さながら天然のワインセラーのように熟成保存させ、更に丸くふくよかな味わいに仕上げた逸品!
――その名も『球泉洞スピリアル』、しかも20年もの!
一本二万円はくだらない、極上のビンテージ米焼酎だよっ!!」
「………………なるほど!!」
(訳:なるほど!!)
「まあ、なんて魅力的な……」
人吉近辺の、いいや熊本の、ううん九州の酒飲み狸なら誰もが憧れる高級品……!
狸のお爺ちゃんが栓を惜しみなく開けて、茶釜エンジンの蓋もがぱっと開けます。
まさか……!
「ちょっと、まずいかもしれませんね」
「どういうことです、楓さん!?」
「茶釜エンジンはお酒が動力源。必然的に種類や銘柄が関わってくるんですが、呑むものの質も実はとても大きいんです。
あちらの茶釜エンジンは米焼酎タイプ……。美穂ちゃんが言う通りの高級米焼酎が入れば、こう、きゅーーーっと凄いパワーを発揮するんじゃないかしら」
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