名前はきっとスマイリー
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36:名無しNIPPER[saga]
2017/12/15(金) 23:45:38.03 ID:qwsOQIk10

 次第に電車は速度を増していった。
 窓の外の風景が徐々に輪郭を失っていったかと思うと、風を切る唸るような音が響きわたってきた。
 小さな車体と不釣り合いに、猛スピードで走り続ける電車に揺られて、僕もスマイリーも前へ前へと進み続けた。
 直線を彼方まで突き進んでいるのか、差しわたり無限の円をぐるぐると回り続けているのか、どちらにせよ同じことだった。
 どこへ向かって走っているのかまるでわからなかったけれど、僕らはこの小さな電車に乗ってどこかへと確かに向かっていた。


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