35:名無しNIPPER[saga]
2017/12/15(金) 23:44:49.71 ID:qwsOQIk10
いくつかの駅に停まりつつ、電車はたえず走り続けた。
その間に四人で暮らしたあの奇妙なアトリエも通り過ぎた。
いつも通りの、木造で古めかしい見てくれの平屋だった。
僕とスマイリーはお互い黙って、窓の外の空や風景を眺めていた。
見知った町の見知った景色を見ながら、僕はずっと遠くにあるはずの町や季節を想った。
三人の少女の行く先を想った。
そして、炊飯器の魔法について想った。
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