309: ◆PChhdNeYjM[sage saga]
2018/01/04(木) 12:10:38.54 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「梨子さんの考えていることは、私にはわかりませんわ。ですが……曜さんの件を、このまま野放しにするわけにはいきません」
梨子「……」
ダイヤ「私は私にできることをします。梨子さんは、梨子さんにできることをしてください」
梨子「……はい」カサカサ
ダイヤ「その紙は……以前私が渡した?」
梨子「千歌ちゃんのアパートの住所です。まだ見てなくて…………え?」
ダイヤ「どうかしましたか?」
梨子「この住所……曜ちゃんのアパートの、すぐ近くですよ」
ダイヤ「まさか、たまたま近くに住んでいたとでも?」
梨子「間違いありません。こんな近くにいたんだ……」
ダイヤ「全く……鞠莉さんといい果南さんといい、余りにも偶然が重なりすぎていますわね」
梨子「鞠莉さんと果南さんが、どうかしたんですか?」
ダイヤ「今回の件で、お2人にご相談したのですわ」
ダイヤ「鞠莉さんは、イタリアの大学で経営学を学んでいるのですが……その延長で、カジノへ足を運ぶこともあると」
ダイヤ「どうやらそこで、サハラと名乗る女性と接触したらしいのです」
梨子「まさか……」
ダイヤ「ええ、間違いないでしょう。なにせ、過去に一度膨大な借金を抱えた上に、出身は沼津とおっしゃったそうですから」
梨子「果南さんは?」
ダイヤ「留学先のダイビングスクールで、果南さんのダイビングショップの常連客である男性と出会い、よく話す仲になったそうです」
ダイヤ「彼の旧姓は、佐原というそうですわ」
梨子「そんな偶然が……」
ダイヤ「私も驚きましたわよ。一体、どんな力が働いているのかと……」
ダイヤ「まさに、奇跡としか言いようがありませんわね」
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