308: ◆PChhdNeYjM[sage saga]
2018/01/04(木) 12:09:36.62 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「――それで、梨子さんはどうしたいのですか?」
梨子「え?」
ダイヤ「曜さんのお金を奪った犯人の目星はついている。その人物の背景も分かっている。住居にも当たりがついている」
ダイヤ「いえ……そもそも、善子さんからその手帳を受け取った時点で、私の知る梨子さんならば、犯人を捕まえるために尽力しているはず」
梨子「だっ……だから、こうやって……」
ダイヤ「私に報告する必要が、果たしてあったでしょうか? 善子さんのバイト先に出没するのであれば、再び現れるのを待つだけでいい。犯人を捕まえるだけなら、実に簡単ではありませんか」
梨子「それ……は……」
ダイヤ「一体、何があなたの足を止めるのです?」
梨子「……何もありませんよ」
ダイヤ「曜さんですか?」
梨子「――っ」
ダイヤ「なるほど。この件には千歌さんが関わっている可能性が高い。なにせ、曲がりなりにも千歌さんは犯人の同居人なのですから」
ダイヤ「その上、千歌さんと曜さんは既に会っている。しかも、事件が起きた直後に……そう、あまりにもタイミングが良すぎるのですわ」
ダイヤ「この事件を解決するということは、曜さんと千歌さんを引き合わせることとなるかもしれない」
ダイヤ「まさか、それが嫌なのですか?」
梨子「……ダイヤさんには関係のないことです」
402Res/354.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20