113: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/12/14(木) 22:10:47.68 ID:VPakXgRYO
〜〜〜
喫茶店
ダイヤ「……それで、なんですの。話とは」
梨子「お聞きしたいことがあるんです」
ダイヤ「それならば、以前話したはずでしょう」
ダイヤ「私は千歌さんの相談に乗っているだけで、それ以外には何も知らないと……」
梨子「――千歌さんは今、どこにいるんですか?」
ダイヤ「……はい?」
梨子「千歌さんに会わせてください」ペコッ
ダイヤ「会わせて……と言われましても」
梨子「ルビィちゃんから聞いてますよね、千歌ちゃんが行方不明になったと」
梨子「千歌ちゃんは、スマートフォンすら持っていかなかったんです」
梨子「私たちは連絡も取れず、あれから2年近く会っていない」
梨子「……知っていたはずですよね」
ダイヤ「何をですの?」
梨子「私たちが、千歌ちゃんと連絡が取れなかったことをです」
梨子「どうしてこの一年間、千歌ちゃんのことを私たちに隠していたんですか」
ダイヤ「……口止めされていたからですわ。千歌さんに」
梨子「そんな……どうして?」
ダイヤ「今となっては、隠す意味もないことですから言いますが」
ダイヤ「千歌さんにとって私は……唯一の相談相手だったのですわ」
梨子「――なんで?」
ダイヤ「……」
梨子「なんで、曜ちゃんじゃないの……?」
梨子「なんで、私じゃダメだったの……?」
ダイヤ「分かってあげてください……千歌さんは、貴方達に嫌われたくはなかったのです」
ダイヤ「お金の問題というのは、本当にデリケートですわ」
ダイヤ「一度こじれれば、どんなに信頼し合っていた親友同士でも、容易に破綻してしまう」
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