【咲-Saki-】求めあうしおるねSS【旧白糸台】
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◆Xk..svTef9j1
[saga]
2017/12/12(火) 22:04:27.67 ID:roXtyUv90
嬉しい。
しかし、さすがにキスを開始してから数分が過ぎていることもあり、るねさんは苦しげでもありました。
いったん口を離します。
ちなみに体は密着させたままです。
琉音「ッぷあ! ハァ……ハァ……お、お前、いきなり何すんだよ……」
いつもより少しだけ険の薄い三白眼。真っ赤なお顔。私に抱かれ、口の端によだれ(私とるねさんの唾液が混じり合ったもの)を垂らしたるねさんは、妙なことを口走りました。
栞「何って、ちゅーですが?」
琉音「ちっげーし……そういうことじゃなくて、あのっ……! お前どういうつもりで……!」
じゅるっとよだれ(しお☆るねブレンド)を啜り、るねさんは赤面を深めます。
かわいい。けど、言ってることは意味わかんない。
栞「……?」
どういうつもり、とはつまり、キスをした意図を訊かれているのでしょうか。
どういうつもりも何も、好きでもなければこんなことしないでしょうに。
そんなこと、いくらなんでもるねさんだって承知のはず……。
それでもなおそんなことを訊いてくるということは、これは「はっきり言葉にして欲しい」という、るねさんの乙女心から発せられた問いなのでしょう。
いいでしょう。そういうことでしたら、私も一人の女として、堂々と愛の告白をさせていただくことにします。
栞「そんなの、るねさんのことがす――」
琉音「……っ!」
――き、と言おうとしたのですが、最後まで言い切る前に、るねさんはさっと眼を背けてしまいした。
咄嗟に言葉を切ります。
なんとなく、いま好きだと言っても拒絶されそうな気がしたのです。
いったんその可能性に思い至ると、もう安易な告白はできなくなってしまいます。
るねさんは気まずそうに俯いたまま、眼を合わせてくれません。
……あれ? 何この反応……。
思っていたのと違います。
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