イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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49: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2017/12/12(火) 21:34:32.95 ID:8PMV4OlW0
志保「パスワード、ですか?」

音葉「パスワードと音声認証を要求されています……」

のあ「犯人のものでしょうね」

ヘレン「フム……つまり、犯人は音声認識デバイスを持っていると」

音葉「その通りです……おそらく、USB等の物理デバイスを用いてシステムの操作を制限したようです……」

久美子「制御室に侵入しても、システムを奪い返せないと」

ヘレン「テロリストも用意周到ね、でも驚くほどじゃないわ」

真奈美「何か、別のことがあるのか」

音葉「ええ……テロリストのプログラムはただのロックです……」

のあ「ランサムウェアのような、その程度と」

音葉「しかし……管理システムとPCは完全に乗っ取られています……」

久美子「音葉ちゃん、どういうこと?」

音葉「信じられませんが……乗っ取りに用いたデバイスとプログラムを足掛かりにハッキングされています……」

のあ「……誰が何のために?」

音葉「それは……わかりませんが」

久美子「うーん、仲間なのかしら」

ヘレン「デバイスの脆弱性からシステムに入っているなら、テロリストの協力者でしょう」

のあ「ますます目的がわからない」

ヘレン「制御室で何かを動かした形跡はないでしょう?」

菜々「マスターは何も言ってませんでした」

ヘレン「ディテクティブ・ノア、考えられることは?」

のあ「データを集めている。有益な情報と言えば、カメラの映像くらいしかないわ」

ヘレン「オーケー、ならテロリストに黙ってそれを集めてるのはなぜ?」

のあ「協力者ではない。あくまで、興味と」

ヘレン「そこから導かれる答えは簡単、火事を起こしたくないなら引くしかない」

真奈美「つまり、ここからは何も出来ないと」

ヘレン「イエス。音葉、久美子と一緒に警察が手に入れた情報を集めなさい」

音葉「わかりました……」

ヘレン「雪乃、言ってたでしょう」

のあ「色々言っていたけれど、ヘレンが気になることは」

ヘレン「サンタクロースの本懐よ」

真奈美「プレゼントの話か」

ヘレン「ええ、そしてイヴ・サンタクロースと言えば」

久美子「爆弾?」

ヘレン「それに関わるはず、きっとよ」

のあ「真奈美」

真奈美「どうした?」

のあ「爆発事件の資料、見直すわ。手伝って」

真奈美「わかった」

ヘレン「それともう一つ、クリスマスとは」

志保「家族と過ごす穏やかな夜、とかマスターが言ってました」

ヘレン「夜、日が落ちるまでがタイムリミットでしょう」


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