イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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45: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2017/12/12(火) 21:29:22.04 ID:8PMV4OlW0
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大型ショッピングモール・1階・ペットショップ入口付近

橘ありす「ここからは外も見られませんし、出られません。見張りもずっといます」

橘ありす
人質の一人。安全だとわかったのか、雪乃に冷静に状況を伝えてくれる。

雪乃「あそこにはずっとあの方が?」

ありす「はい。ダッシャーと呼ばれていました」

雪乃「あの方がダッシャー……」

ありす「向こうの手芸店にいるのがダンサーです。上からエスカレーターで降りて来た筋肉質で大きな人がドンダーです」

雪乃「出口の見張りをしているのは、ずっと同じトナカイですの?」

ありす「他のことは何もしてないです。たまに交替しますけど、短い時間です」

雪乃「よく観察していますわね」

ありす「ずっと見ていると怒られますよ」

雪乃「後ろを向いてますわ」

ありす「何故か、気づくんです。ほら、今も」

雪乃「不思議な人ですわね。橘さんは、こちらで何を」

ありす「タブレットとケータイを没収されてしまったので、暇つぶしをしています。動物の観察です」

雪乃「トナカイさん達を、ですわね」

ありす「それもですが、ペットショップにいる動物もです」

雪乃「橘さんはどうして人質に?」

ありす「逃げようとしたら、ブリッツェンというトナカイに止められました」

雪乃「何か理由は言っていましたか?」

ありす「君達はあまり怖がってなさそうだから、とか」

雪乃「そうなのですか、確かに橘さんは落ち着いてますわね」

ありす「……恥ずかしいんですけれど、最初はずっと怖かったです。態度にも出ていたと思います」

雪乃「なら、どうして」

ありす「多分ですが、小春さんが怖がっていなかったからだと考えてます」

雪乃「小春さんというのは一緒に来たお友達ですわね」

ありす「はい。小春さんの感じてることは私には深くはわかりません」

雪乃「小春さんはどちらに」

ありす「ペットショップの奥にいます。危ないので出口に近いここにいることにしています」

雪乃「わかりましたわ。私からもお話を聞いてみますわね」

ありす「お願いします。あの、相原さん」

雪乃「どうしました?お飲み物くらいならご用意できますわ」

ありす「先ほど見かけたのですが、トナカイは話してくれるんですか?」

雪乃「理由はわかりませんが、人質を無碍に扱っていませんわ」

ありす「わかりました。話してくれそうなトナカイを探してみます」

雪乃「疑ったり、嫌悪を向けたらきっと気づきますわ。だから、世間話だけにしてくださいな」

ありす「わかってます」




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