イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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◆ty.IaxZULXr/
[saga]
2017/12/12(火) 21:26:00.64 ID:8PMV4OlW0
イヴ「休憩しましょう、お菓子をどうぞ」
ヴィクセン「お気持ちだけで。そろそろ帰ってくるブリッツェンにでも渡してあげてください」
イヴ「甘くておいしいのに〜」
ヴィクセン「いえいえ。サンタクロース殿、私ちゃんとやれてますか?」
イヴ「もちろんです〜、がんばりましょうね〜」
ヴィクセン「はいっ!」
イヴ「それじゃあ、良いクリスマスを〜」
ヴィクセン「失礼しますね」
時子「良いクリスマスって今の事かしら。それとも、12月のことかしら」
雪乃「さぁ……わかりませんわ」
時子「いずれにせよ、不愉快なことに変わりないわ。何も出来ないのが、更に不愉快ね」
雪乃「あの、財前様?」
時子「何か聞きたいことでもあるのかしら」
雪乃「館内放送などはここでは動かせないのですか」
時子「ここはあくまでカウンター。制御室を盗られた時点で、季節外れのクリスマスキャロルすら止められない」
雪乃「フム……」
時子「だから、不思議ね」
雪乃「不思議なことがありましたの?」
時子「私という職員を捉えている理由がないのよ。身代金を要求しているわけでもなく」
雪乃「確かにそうですわね。なら、本当に先ほど言った理由なのではないでしょうか」
時子「クリスマスにこだわりがあるから?バカらしいわね」
雪乃「あらぬ考えが浮かぶほどに、目的がわかりませんわね」
時子「それは同感ね。理解したいとも思わないけれど」
雪乃「財前様、他の人質は1階にいらっしゃいますか?」
時子「そこのチョコレートショップに店員と友人3人組、ペットショップに小学生がいるはずよ。人質を把握して何かするつもりかしら」
雪乃「お話を聞くだけですわ。それで、少し気分が楽になるならば」
時子「フン、貴方みたいな人も必要ね。お願いするわ」
雪乃「財前様、最後に気になっていることを聞いていいでしょうか」
時子「構わないわ」
雪乃「まさかお仕事中もその態度なのでしょうか……?」
時子「違うに決まってるでしょう。笑顔も優しい声も出せるわよ」
雪乃「安心しましたわ。怯えてしまう人はいませんのね」
時子「相原雪乃、正直は美徳だけれど言わなくていいこともあるわ」
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