ルビィ「終わった、その後」
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41: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:22:39.57 ID:zj1cpJm00
善子「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

思いっきり水を差された善子ちゃんは、頭部を襲った古典的なピタゴラスイッチを勢いよく外し、そのまま教卓に乗せました。

手鏡を最前席の女生徒に借りて前髪を整え、学級委員の謝罪を手で制し、一つ咳払い。

善子「おほん!・・・えー、と・に・か・く!」

代わりにバンバンとバケツを叩きながら、善子ちゃんは宣言しました。

善子「津島善子は、普通の女の子に戻ります!」

クラスメイト「・・・」

一瞬の静寂。

クラスメイト「・・・わぁああああ!」

直後、拍手とともに湧き上がる3−A(リトルデーモン)。YOHANEコールが鳴り響きました。

編入以来、突如現れた堕天使をそこそこに受け入れてくれた彼らは、いま、彼女の新たなる門出も暖かく迎えてくれました。

善子「だから、もう善子!」

今日から真逆となった抗議。けれど、嬉しさが隠しきれていません。

結局数えるほどしたヨハネと呼ばなかった私も、何だか不思議な感慨に浸っていました。

きっと、これは善子ちゃんなりのけじめだから。

不幸に苛まれる少女が、身を守る虚構に別れを告げ、自身を受け入れて生きていけるようになった証だから。

一際強く手を叩きながら、そう思いました。


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