( ^ω^)戦車道史秘話ヒストリア!のようです
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6: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/12/10(日) 08:53:40.22 ID:PKdtpdnT0
現国教師として、9000人の大洗女子学園高等部の子たちを請け負っている身だ。否が応でも記憶力や洞察力は鍛えられる。

しかし風紀委員はマジで何とかして欲しい。アヒルさんチームの三人を見分けられるようになったのもここに赴任してから2カ月を要したのだ。

何だあの量産型クローントルーパーか何かか。

「なるほどね」

頭の中をマタンゴの如く埋め尽くしたマッシュルームカット軍団を追っ払っている僕の前で、叢雲さんは合点がいったとでも言いたげに何度も頷いている。

「学園艦の関係者だとは思ってたけど、教師か何かかしら?しかも赴任してまだせいぜい一、二年って所ね」

( ^ω^)「………よく解りましたおね」

今度は僕が面食らう番だった。叢雲さんは小首を傾げ、いたずらっぽく微笑みながらこめかみに指を当ててみせる。

「これでも艦娘として戦って長いのよ?頭の回転も砲撃の腕と同じぐらい磨いてきたわ。

宿泊施設がある区画からこんな遠くにいるのにその身軽さは旅行者としては不自然かつ不用心だし、童顔を差し引いてもせいぜい20代半ばの人間が教歴云十年のベテランって事は有り得ない。睡眠薬を打つ前の毛利小五郎でも、多分これぐらいなら推理できるんじゃないかしら」

なるほど。いわれて改めて僕の出で立ちを見れば、ジャケット一枚にワイシャツ、後は外出の目的である、右手にぶら下げたビニール袋一つ。中身は買い出し品のハサミと木工用ボンド、それからセロテープと両面テープが2ロールずつ。

少なくともお土産物色にいそしむ他の観光客と思わしき人々と比べると、あまりにも荷が少なすぎだ。

( ^ω^)「お見それしましたお。

それで、改めてどういった用件で?」

「ええ、情けない話だけど、ちょっと道に迷ってしまったのよね。ここに行きたいのだけれど」

そういって、叢雲さんは折りたたまれたA4サイズの用紙を渡してそこに書かれた何行か…………否、何十行分もの地名・施設名の内一つを指さす。


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