ウェイバー「なんだよこいつ…」ガッシュ「ウヌ?」
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534:名無しNIPPER[sage saga]
2018/06/09(土) 18:26:35.06 ID:YRwXJGc80
ライダー「いざ…」

ついにライダーが重い腰を上げ、ライダーのサーヴァントたる由縁である神威の車輪を召喚した。

ウェイバー「ヤバい…いや、無理だろこれ…アーチャーだけで手一杯なのに…!」

ライダー「ぐっ…」

ウェイバー「…え?」

だが畏れていた戦車は、有象無象を蹴散らすどころか前進する素振りも見せない。何よりライダー自身に、その覇気を感じられなかった。

ガッシュ「ウェイバー!」

何故?

そんな疑問を抱え悩む時間すら与えられることはないと、ガッシュの声で思い出される。

ウェイバー「! ラッ、ラシルド!」

セイバーを相手にしている片手間のアーチャーにすら軽く遊ばれている力量差では、よそ見は一瞬でも命取りだ。

アーチャー「ふははははは!!」

ウェイバー「しまっ…」

攻撃から身を護る盾は、今の状況では最善手には違いない。けれど、無力だった。

「「グワアアア!!」」

セイバー「ガッシュ!ウェイバー!」

アーチャー「まだまだ!まだ終わらぬぞ、ガッシュ!」

セイバー「貴様、何処を見ている!相手は私だ!」

アーチャー「チッ…貴様に用はない。王の御前で喚くな、雑種」

ガッシュから目を離したアーチャーがセイバーに目をくれた時には、セイバーの視界は宝具で埋め尽くされていた。

セイバー「しまっ、間に合わな…」


「令呪を持って、我がサーヴァントに命ずる」


「その剣で、立ち塞がる敵を討て」


セイバー「はっ…これは!…オオッ!!」

令呪で強化されたセイバーは本来の魔力を解放し、王の財宝を全て吹き飛ばした。

アーチャー「なっ…」

「無事か。セイバー、ガッシュ」

ガッシュ「お主は…お主らは…」

綺礼「遅くなったな」

切嗣「…また、面倒なことになりそうだな」




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