16:名無しNIPPER[sage]
2017/12/08(金) 11:34:08.86 ID:dW68xNSs0
ユーリ「ケッテンクラート、ここに運ぼうよ」
覚えてたのか。そう思ったけど、細かいことをいちいち気にしてたら、ユーの全てが気になってしまう。そこは流しておいて、私は最後の一口を口に放り込む。
チト「ここ、狭くて運べない」
二人とこの椅子だけでもう窮屈なここに、ケッテンクラートは運べない。
さすがに鈍感なユーも、それには気がついたみたいで、残念そうな顔をして、レーションをかじり続ける。
まぁでもユーの言うことは、よくわかる。いつも外に出しっぱなしだ。
私達もいつも外で寝てるようなもんだけど、ケッテンクラートと違って、雨ざらし、雪ざらしってわけじゃない。
かわいそうだな。素直にそう思った。
膝の上に置いていたカメラを椅子に置くと、ユーは不意に立ち上がった。
チト「....今度はなんだ」
ユーリ「ここに運べないなら、せめて....レーションだけでも食べさせてあげよう!」
雨に濡れてまで、ケッテンクラートにレーションを食べさせることを決意したのか、小さくガッツポーズをしたユーは、同意を求めるように、私を見た。
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