【少女終末旅行】つながり
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12:名無しNIPPER[sage]
2017/12/08(金) 01:25:25.66 ID:dW68xNSs0

チト「でもユーを撮って後で見返しても、私はお腹は膨れない。だったら撮る意味ないだろ」

押し返す。

ユーリ「じゃあちーちゃんも撮ればいいじゃん!」

押し付ける。

チト「あーもうめんどくさい!撮らないものは撮らない!」

そう大きな声で言いながら、カメラを押し返した。そして私は椅子に足を乗せた。

そして寒さを凌ぐために小さく縮こまる。私はレーションを食べた。

レーション。イシイが食糧生産施設の場所を教えくれたからできた、レーション。砂糖多めで幸せもたくさん詰まった、甘くて、しっとりとした、レーション。

もぐもぐ、もぐもぐ。

もぐもぐ、、、もぐもぐ、、、。

私は急に静かになった隣に、急に不安になった。

さすがに言いすぎたかな、と思いつつ視線だけをユーに向けた。

やっぱり、少し悲しそうな顔をしている。いたたまれない。

チト「....撮らないけど、ピントが合ってるかどうかは教えてやる」

灰色は虹色に。どんよりとした空模様は青色に変わり、青と赤の雲が流れていく。空虚から存在を塗りたくる。



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