50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/12(火) 12:54:32.24 ID:UZlyT6fxo
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「――どう? 渇きは癒えたかしら?」
「……はい。……ありがとう、ございます」
「ふふ、随分としおらしくなっちゃって……。我は少し、寂しいかの」
全てが終わったその後で、頬を触れられた百合子が「ひゃう!」と嬌声にも似た小さな悲鳴を短く上げる。
だがしかし、春香は服装の乱れを直す手も止まってしまった百合子に女王の顔で微笑むと。
「では百合子よ、お前に仕事を授けよう」
「は、はい! ……なんなりとお申し付けくださいませ、春閣下さま」
頬を染め、畏敬の瞳を向ける従順なるしもべにこう言った。
「我はこれより、Pと共に今後の方針を話し合う。その間に百合子は――」
「っ! 分かります、人間共に混沌と恐怖を与えるんですね!」
「違う、散らかった事務所の中を片付けよ。……社長や小鳥さんたちが戻ってくるまでに手早くな」
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