【ミリマス】女王閣下をプロデュース
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46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/12(火) 12:46:58.60 ID:UZlyT6fxo

待ちに待っていた瞬間(とき)が来た。

春香の赤い唇から「口を開けよ」と命が下る――までもなく、
百合子の口穴は涎れに潤んでその入り口を開いていた。しかし、指示されたならばこなすもの。

百合子は一旦口元を引き締めると、口内に溜まっていた唾液を「ん、く」と鳴るはしたない喘ぎと共にその喉の奥へと流し込んだ。
当然、こんな物では先ほどから身を焦がす渇きを抑えることなどできはしない。

しかし、だ。百合子の前に立つ少女は、春閣下は百合子が再び広げた唇の表面に左手の中指を押し付けると。

「うむ、よくぞ堪えたな。我から褒美を授けよう……が、その前にだ」

なぞる、なぞる、カサカサに乾燥した百合子の下唇を中指でじっくりと弄ぶ。

左から右に、右から左に。

そのうちに溢れ出して来た百合子の涎れが彼女の中指に溶かした飴のように絡まったが、春香は眉一つ動かすこともせず。

「いくつか約束をしようではないか。一つ、余の指に吸いつくことはしない。二つ、指に噛みつくこともしない」

まるでリップクリームを塗りつけるように春香が中指を動かせば、
こんこんと湧き出る泉の如くペロと歯肉の間が涎れでたちまち満ちていく。

そうして百合子が呼吸と共に喉を動かすたび、口の中で潤滑油のようになった
喜びから生まれし粘膜は、ちゅっ、ぐちゅっと下品な水音を静かな事務所に響かせる。

それは実に原始的な愛の囁きであり、百合子はその音が自身の耳に触れる度、
春香と軽い口づけを交わしている錯覚に陥ってしまうほど意識を集中させていた。

……惚ける百合子と目を合わせ、春香が耳打ちするように彼女の左頬へと顔を寄せる。


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